2015年11月28日土曜日

ウエストウッドでのドラマ撮影

みなさまこんにちは。
いたるところでイルミネーションが設置され始め、街やレジャー施設はクリスマスムードに一色になってきました。特にレジャー施設などは昨年よりも電球を増やすなどして、より華やかでまばゆい空間を演出しています。
寒さのなかイルミネーションを見るのは、冬を感じられる素敵なイベントですね。

ウエストウッドではリースをおこなっております。これはHPに詳細ページがあるので、利用されるお客様も多くいらっしゃいます。
しかし、今回は店舗を使ってのドラマ撮影が行われます。
ウエストウッドでは過去数件ドラマやテレビの撮影に貸し出しをしており、前回は開店前の日中での撮影でした。
今回は営業を終えてからの撮影になるので、アンティーク照明に包まれた店内をどのように撮影し映像になるのか非常に楽しみです。
近所の交差点の一角で撮影もされていたそうなので、ご覧になった方もいらっしゃるかと思います。
この後、撮影機材などが搬入されお店はいつもと違った表情に変わっていきます。
役者さんの演技もさることながら、ウエストウッドの家具や照明がどのように映るのか映像の完成を待ち遠しく思います。

撮影のスタッフの方々に撮影風景などをこのようにブログに挙げることを了承いただけたらみなさまにも撮影の雰囲気をお伝えしたいと思います。

どのようなシーンであっても、ウエストウッドを撮影現場に選んでいただけて光栄に思います。誠にありがとうございます。

ウエストウッドでは店舗の貸し出しも随時承っております。ぜひお気軽にお問合せ下さい。

2015年11月22日日曜日

ウエストウッドの藤田嗣治作品紹介 No.3

みなさまこんにちは。
11月もあと残すところ1週間となりました。11月を霜月と呼び、霜の降り始める時期をさすようですが今年は例年よりも暖かい方だと感じています。しかし、すぐにでも寒くなってくると思いますので、働きに出ている方は仕事終わりには早く帰宅し、暖かい家で家族との時間を大切になさってください。
今回も引き続きフジタの作品をご紹介いたします。

№8136 ベールを被った聖母
こちらのリトグラフは限定100部刷られた作品です。線のタッチがやわらかく聖母は面長で口をすぼむ様に結んでいます。額は広くベールを被りはっきりと顔の表情がわかるように描いています。
しかし、顔全部見えるにもかかわらず表情が読み取れないのはフジタならではといったところでしょうか。
ベールは深緑で目・口元の黒色を惹き立てています。ベールに色がのっているというよりも聖母が纏う空気が深緑を放っている様で、ベールを飛び出して頬や鎖骨に深緑が漂っています。当店では、目線よりも上にこの絵を飾っているため聖母を見上げる状態になりますが、目線よりも下にしてこの絵を見ると思い悩む少女の様に見えます。大人の女性ではなく少女のような儚さが感じられる、なんとも不思議な聖母像です。
№8212 四十雀"女流詩人〝
こちらのリトグラフも印刷部数がわかっている作品で、限定80部の作品です。ウエストウッドで扱う少女像の中で唯一背景がしっかり描かれてストーリー性のある作品です。この女流詩人は晩年に描かれたもので、フジタの作風の幅の広さがうかがえます。
poétesseは女流詩人のの意で題はここから由来します。少女が丘に寝そべり本を読んでいるシーンで、親指をたてて人差し指はこめかみを指しており、何か考え事をしている様子です。表情も幾分難しそうな表情をしているところを見ると、この少女が詩人で詩のアイデアを練っているところか、はたまた詩を読んで内容を理解していようとしているところでしょうか。背景や情景を細かく描くことで想像の範囲は広がり、想像力をかき立てられます。
「フランスの宝」 1960-61
同時期のフジタ作品
画像引用 ウエストウッド取扱いなし

3日間にわたりフジタ作品をご紹介いたしました。
フジタ作品の油絵は数億と値がつくほどの作品もあります。それほどに大人物だったフジタですが、日本出身の人物でありながらあまり有名とは言えません。
フジタの映画も公開されていますし、この機にみなさまの記憶にとどめられれば幸いです。
ウエストウッドは今6点のフジタ作品を取り扱っています。どれもリトグラフやエッチングといった版画で1点物ではありませんが、フジタの作品をご覧いただき購入できます。
ぜひ当店にお越しの際にはフジタの作品をご覧になっていただきたいと思います。
スタッフ一同みなさまのご来店を心よりお待ちしております。

2015年11月21日土曜日

ウエストウッドの藤田嗣治作品紹介 No.2

みなさまこんにちは。
今回は藤田嗣治作品を2作品ご紹介していきます。
ウエストウッドで取り扱っているのはリトグラフなので一点物というわけではありませんが、オリジナルの原版から刷られたもので、フジタの作品を比較的安価に購入できます。
是非この機会にフジタの作品をお手になさってはいかがでしょうか。

藤田嗣治サイン

左は1920代のサインで、右は50年代のサインとなります。
左のサインからは、漢字による表記とフランスに向けてFOUと表記したサインが、フランスで躍進していこうとするフジタの決意を感じさせます。
しかし、フジタのサインは晩年になると「嗣治」はなくなり、「FOUJITA」だけの表記になります。
戦争画の非難により、日本に失望したフジタはサインから日本人としての自分を切り捨てているのがよくわかります。



№8206 カナリアを持つ少女























この作品は年代不詳ではありますが、サインから戦争以前の作品であることがわかります。
木版画の作品で、線は太く力強い大胆な表現がされており、頭巾で顔の輪郭は隠れていますが、目は吊り目をして鋭い眼差しをしています。しかし、この少女にはどこか愛嬌と幸福そうな表情が伺えます。
頭巾衣服は迷いなくまた、力強いタッチで描かれておりフジタの筆の速さが伺えます。全体の色彩は赤ピンクを基調としており、背景頭巾だけでなく、くちびると爪もピンクに統一されています。ピンクの色合いに包まれる黄色のカナリアは優しく包まれています。
頭巾の縁の黒と衣服のグレーがカナリアを中心にして配色され、ピンクに包まれながらもその存在をありありと主張しています。
フジタの油絵作品は色彩豊かで、その配色の表現力の高さがうかがえますが、リトグラフでも同様に色彩のセンスの高さをありありと表現している作品です。


№8210 少女

このリトグラフにはフジタのサインがありませんがフジタの表現に見られる特徴を見ることができます。
単色で描かれ線は歪みながらも輪郭を描いています。横顔により目や輪郭の特徴を捉えずらいですが、額の丸みや指の膨らみ方はまさしくフジタのものです。
細かく表現された陰影は、少女の表情に影を落としていますが、口元の影が口角を上げている様にも見えています。肩は落ちているのに腕を掴んだ手には力が入っている様に感じます。
口元をとっても肩や腕をとっても二面性が伺える作品となっています。時代に翻弄されるフジタの当時の心境が伝わってくるようで、見る人のその時の感情に大きく左右される様な作品です。


今回の2作品はどちらとも少女像でしたが、フジタを知っていくには入りやすい題材かと思います。
次回もウエストウッドのフジタ作品をご紹介いたします。
みなさま少しずつフジタに興味を持たれているでしょうか。ブログを投稿している私自身はフジタ作品に少しずつ引き込まれているのを感じます。みなさまも興味をお持ちになった方がいらっしゃいましたらフジタ作品をご覧にお越しください。

2015年11月20日金曜日

ウエストウッドの藤田嗣治作品紹介 No.1

久しぶりのブログ更新となってしまいましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
予告しておりました藤田嗣治の来歴と、ウエストウッドが取り扱う藤田作品についてご紹介いたします。
フジタ作品の紹介は数回に分けてご紹介していきます。
今回は来歴を簡単にご説明いたします。

藤田嗣治(ふじたつぐはる)
1886年‐1968年

日本生まれの画家・彫刻家。晩年はフランスに帰化しクリスチャンとして生きた。洗礼名はレオナール・フジタ。

フランスパリで活躍し、日本画の技法を油彩画に取り入れ独自の表現を追求し、「乳白色の肌」と呼ばれた裸婦画像は絶賛を浴びる。
かの有名なパブロ・ピカソとも親交があった。

初めて渡仏したフジタは、キュビズム・シュールレアリズムなどの自由な絵画表現に衝撃を受け、それまでに培った画風を全て放棄することを決意。
パリでの生活後間もなく世界大戦が勃発し、描いた絵を燃やして暖をとる程生活は貧窮した。戦争が終わるとフジタの絵は少しずつ売れ始め、3ヶ月後には個展を開くまでになる。


『寝室の裸婦キキ』 1922年
背景の漆黒から浮かび上がるように映える「乳白色の肌」で、
このように背景を黒にした作品は他の裸婦像でも多く見られる表現法です。
色を絞ることでより鮮明に女性の肌の美しさが協調されます。
カーテンで仕切られたその空間はまるで劇場の舞台をおもわせ、
”モンパルナスの女王”と呼ばれたキキの独り舞台のようです。

『寝室の裸婦キキ』はセンセーションを巻き起こし、8000フラン以上で買い取られる。
フジタはこの頃「foufou(フランス語でお調子者の意)」と呼ばれ、フランスで知らぬものはいない程であった。

『アッツ島玉砕』 1943年
最期の戦いに全霊をかける日本兵と右下に累々と重なるアメリカ兵を描いています。
戦争の壮絶さを誇張や強調なくリアルに描いています。
この作品からフジタの画力の高さを垣間見ることができます。
フランスで評価された持ち前の作風は封印し、ただただ戦争画としての芸術を追求しています。
戦争を鼓舞したとの理由から戦後批判を受けることになった戦争画の代表作ですが、
兵士たちの悲痛と一緒に、フジタの悲痛も聞こえるようです。
























第二次世界大戦が始まると、フジタは日本に帰ることとなる。日本では戦争画の製作を手がけた。敗戦後戦争画が元で、戦争協力に対して批判が集まり、隠れる様な生活を送った。
追われるようにフランスに戻ったが、かつての友人達はこの世を去っていたり亡命していた。再会を果たしたピカソとは晩年まで交友が続いた。

1955年にはフランス国籍を取得し、57年にはフランス政府から勲章を授与される。59年にカトリックの洗礼を受ける。
フジタは芸術に対して徹底していた。必ず絵を描いてから出かけるなど、努力を惜しまぬ強い意志と純粋さを持っていた。
フジタの筆の速さは周囲から〝単なるアルチザン(技術者)〟と揶揄された。


『niña en el parque(公園のニーナ)』華やかなドレスに身を包み猫を抱く少女です。フジタ作品に多いピラミッド型の構図をとっており、
少女の華奢な体と末広がりのドレスが絵画全体の安定感と存在感を与えています。

自然の緑に薔薇やドレスの赤や橙色を起用し、本来は対角の位置にある色彩をうまく使いこなしています。
少女の顔立ちは、フジタ独特の少女表現が伺えます。
フジタの想像の中に存在する少女が、実在していたかのように描かれています。
冒頭にも述べたように、フジタは「乳白色の肌」による裸婦画像の他に少女と猫を題材にした作品をよく描いていた。戦後フランスに戻ってからの主なテーマとなっていた。
フジタの少女にはいくつか特徴がありる。皆額が広く、吊り目気味で、表情の少ない、よく似た顔立ちをしている。基本的にモデルになった子供は存在しない。子供がいなかったフジタにとって、フジタは「私の画の子供が私の息子なり、娘なりで一番愛した子供だ。」と述べている。激動の時代を生き、孤独ゆえに自身の内面世界へと向かおうとしていたフジタを救ったのは想像上の理想の子供達だったのかもしれない。



不遇とも言える人生を送りながら激動の時代を生き抜いた画家藤田嗣治。
『乳白色の肌』で評価を受けながらも、戦争によって人生を歪められた画家が最後にたどりついたのは、宗教的な精神の救済と自らの内にだけ存在する少女たちでした。
フジタの作品がいまだに人気が高く評価され続けているのは、フジタの様々な感情が絵画から溢れてくるからかもしれません。

11/17から、「FOUJITA」の映画が公開されています。是非この機会にご覧になってみてはいかがでしょうか。
今回の投稿ではフジタの来歴だけとなってしまいましたが、次回はウエストウッドで取り扱う絵画についてご紹介いたします。お楽しみにお待ちください。

2015年11月2日月曜日

ウエストウッドの女性達

みなさまこんにちは。
葉も色付き、木々は紅葉し始めています。
赤や黄色に色合いを替える木々の冬支度は、いつ見ても鮮やかな物です。

英国アンティークには、女性をモチーフにした彫刻や装飾が数多くあります。
店にいる女性をモチーフにされているアイテムを紹介したいと思います。
№8034 アールヌーボー花器

陶器のアールヌーボー花器です。
髪をなびかせた横顔の女性で、ミュシャの女性像に似ています。
土色の素地にアイボリーとうすい水色で描かれ、なんとも柔らかな表現がされています。

№8120 シルバープレート

全体に装飾の施されたシルバープレートです。
女性が葡萄から果汁を搾っている1シーンです。
プレートのレリーフは非常に細かく、衣服や髪も繊細に表現されています。

№0365 Max Le Verrier テーブルランプ
№9675 GUERBE テーブルランプ


№9677 シュナイダー/L.グレゴワール テーブルランプ

女性がガラスを抱たり持ったりする照明は数多くあります。
どの女性たちも表情はなく、見る者の見方によって表情を変えます。
男性像のモチーフがないのは、女性の持つしなやかな曲線が照明によくマッチするのと、照明から発せられる光の暖かさが、女性の母性に見立てているのかもしれません。


№8033 踊る二人の女
№8027 リトグラフ

№8136 藤田嗣治 ヴェールを被った聖母

ウエストウッドでは、絵画も取り扱っており、その中でも女性を被写体としたものは多くあります。
その中の一部をご紹介します。
作者不詳の絵もありますが、どれも作者の情熱が伝わってくる作品ばかりです。

特に、藤田嗣治の作品を多く取り扱っています。
フランスに帰化しフランス人に今尚愛され続けている人物で、かの有名なパブロ・ピカソなどと並び称されるほどの大人物です。

ご来店の際、家具や照明はもちろんのこと飾ってある絵も是非見ていただきたいと思います。
また、陶器やシルバー・彫刻で立体的に表現される女性たちの魅力を是非見にいらしてください。

今月11/17に藤田嗣治の一生を描いた映画が公開されます。
次回は映画公開にちなんで藤田嗣治の絵をご紹介していきます。
お楽しみにお待ちください。