2023年1月29日日曜日

ヨーロッパ最古のクリスタルプランド「サンルイ」


クリスタルガラスのブランドといえばフランスの「バカラ」を思い浮かべる方が多いと思います。

そのバカラと深い関わりのあるヨーロッパ最古のクリスタルブランド「サンルイ」をご紹介します


・サンルイの成り立ち

1586年

サンルイはフランスのロレーヌ地方北ヴォージュの小さな谷の中心部、ミュンツタールという場所でミュンツタール・ガラス工房として始まります。このロレーヌ地方は後のエミールガレ、ドームなどナンシー派発祥の地でもあります。



工房が開いてから180年後の1767年にはルイ15世により聖王と呼ばれたルイ9世の名「Saint-Louis」にちなみ、「サンルイ王立ガラス工房」の称号を授かります。


1780年

ついにヨーロッパ大陸で初めてクリスタルの製造技法を完成、無色透明のグラスよりもより透明度の高い鉛を含んだ高品質のクリスタルガラスの開発に成功します。



1816年

サンルイはすでにヴァル・サン・ランベールと合併していましたが、倒産していたバカラとも合併しました。この提携は1857年まで続きこの間にサン・ルイが開発した技術が、バカラやヴァル・サン・ランベールへ伝わったとされています。

そのためこの時期の商品は製造技術や質の類似点も多くプロでも見分けるのが難しいそうです。


1829年

サンルイはクリスタル・ガラスの製造に専念するようになり、この時期から名高いグラスを数々生み出しました。特に19世紀中期には、エッチングやグラビュールなどの技法を用いたグラスが制作され、サン・ルイの人気シリーズの製造技術が確立された時期となります。


19世紀末に第一次世界大戦の影響を受け工房の稼動が困難になり一時的に生産を中断することになりますが、再び製造を始めてからは最先端の流行と高い芸術性を纏ったクリスタル製品を作り出し世界中の貴族からのオーダーもあり格式の高いブランドへと成長しました。


1995年

エルメスグループの一員となり、よりセレブリティ溢れるブランドして新しい時代を築き上げています。


・サンルイのグラス

サンルイにはアポロやトリアノンなど様々なシリーズがありますが
ウェストウッドでは現在TOMMYとドレッシングセットの在庫がございます。

サンルイワイングラス"TOMMY"

TOMMYシリーズ

イギリス兵士を表す俗語で「無名の兵士」を意味するTommy Atkinsに由来しています。

第一次世界大戦の休戦記念を祝うため、協商であったイギリスの兵士たちの功續を称えるため1928年に名付けられました。

スターカット、ダイヤモンドカット、ベベルカットなど、マスターガラス職人の専門知識と伝統的で卓越した技術がすべて含まれておりサンルイを代表するロングセラー製品です。



商品についてご質問がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
Mail: info@westwood-jp.com
TEL: 03-5452-8215

2023年1月26日木曜日

オールドバカラについて

バカラの丸い刻印は1936年から入り始めましたが、それより前のバカラにはグラスの底などにブランドシールが貼られていました。
シールは簡単に剝がれてしまい、今でも残っているものはほとんどありません。

1936年以降に作られたバカラグラスの刻印

1936年以前に製造された、刻印のないバカラは「オールドバカラ」と呼ばれています。

バカラの刻印やロゴが全く入っていないグラスなので、「本物かな?」と心配になるお客様も多くいらっしゃいますが、前述の通り1936年以前はシールが貼られていただけなので、剥がれれば刻印も何もないグラスです。

WESTWOOD ANTIQUESには、以下の「オールドバカラ」があります。

1870年代タンブラー"NANCY"はこちら

1870年代タンブラー"NANCY"はこちら

1890年代ワイングラス"MOLIERE"はこちら

「オールドバカラ」新しい時代のバカラよりも、品質が高いため根強いファンが多く存在します。なぜ品質が高いかというと、最も大きな要因は貧富に差が激しく、貴族はとても裕福でしたが、クリスタル職人の給料は非常に低かったということがあります。

つまり今では採算が合わない様な、手間暇の掛かるグラスも、「オールドバカラ」の時代には作ることが出来たのです。
そんな時代のアンティークのバカラを私有することがオールドバカラファンを魅了しています。

商品についてご質問がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
Mail: info@westwood-jp.com
TEL: 03-5452-8215

2023年1月21日土曜日

アンティーク家具の取り入れ方

こんにちは。WESTWOOD ANTIQUESです。

アンティーク家具についてお客様から「取り入れるのは難しそう・・・」「ウチに合うかしら?」などとよく伺います。

難しそうなアンティーク家具のコーディネートですが、アンティーク家具は空間に馴染む不思議な力を持っています。新品の家具の中に取り入れても、モダンやナチュラル、アジアンテイストのものとも、よく馴染み、また調和させてくれます。
アクセントとして気軽に取り入れてみませんか?


まず一番オススメなのは、チェアです。
デザインもシンプルなものが多く、モダンなお部屋や和室との相性も◎。
お値段も比較的お求めやすいので取り入れやすいアイテムです。
チェアの品揃えはこちらから


次にオススメなのはオケージョナルテーブルやサイドテーブル。
「オケージョナル」とは「何にでも使える」とか「場合に応じて」というような意味で使われています。
飾り棚や花台、ランプテーブルとしてなど色々な楽しみ方ができます。
オケージョナルテーブル/サイドテーブルの品揃えはこちらから

商品についてご質問がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
Mail: info@westwood-jp.com
TEL: 03-5452-8215

2023年1月17日火曜日

シャンデリア納品事例

先日、3点の照明を納品させていただきました。

今回はお客様のご希望により照明を可能な限り高く吊り下げられるような加工をさせていただきました。

ぞれぞれ少しずつ加工方法が違うので紹介させていただきます。


まずはアールヌーボ期のドームの天吊灯。

           

黄色と白のグラデーションはバスクは電球色も相まってとても暖かみを感じます。
こちらは元々天井から60cm→15cmの高さで吊るせるようにチェーンを短縮しました。

同じくアールヌーボ期のミューラー天吊灯4灯式

   
 葡萄の葉やツルを表現したアイアンワークが美しいです。
サイズが大きいためお部屋の雰囲気を一気にアンティークに近づけてくれます。
こちらはフランジとバスクをつなぐ金具を、元々の雰囲気を損なわないようなチェーンと取り替えつつ長さを短くしています

最後に5灯式天吊灯
 

こちらはヴィンテージのものですが真鍮の経年変化と白いシェードが組み合わせで上品な印象を与えます
こちらはチェーンの長さ変更は必要ありませんでしたが、シーリングカップが付いていませんでした。
今回はピカピカの真鍮のカップを腐食で現れる色に近づけ、まとまりのある仕上がりにしました。


他にも取付け方法や金具の色の変更などの相談も承っております。
商品に限らす、ご自宅の照明についてもお悩みがありましたらお気軽にお問い合わせください。

2023年1月13日金曜日

修理事例(チェア編)

アンティークチェアは締付けや再塗装と修復されながら大切に使われていくことで、作られてから100年たった今でも問題なく日常使いできるほどの強度があります。

しかしそんなチェアでも思いもしない事故であっさりバキッと折れてしまうものです。
転んだ時に足をかけてしまったり、寄りかかってしまったりと原因は様々です。

今回はそういった際の修理事例についてご紹介いたします。

以前にウエストウッドで購入いただいたチッペンデールチェアで、背もたれと脚の役割を担う部材が座枠の付け根で折れてしまっています。

before




猫脚や細めの脚、ストレッチャーが付いていないチェアの脚は構造上負荷が逃げにくく特に折れやすパーツでもあります。

after






お預かりしたときはポッキリと折れてしまっていましたが日常使いしていただける強度に仕上がっています。

今回は脚の修理に加えて元の雰囲気に近いような柄の新しい生地で張替えの依頼もいただきました。

アンティーク、ヴィンテージ家具問わず修理は承っております。
修理の見積もりは無料ですので、大事な家具に不具合が出た際には気軽にご相談下さい

TEL:03-5452-8215
mail:info@westwood-jp.com 

2023年1月12日木曜日

WESTWOOD ANTIQUESの周辺散策のすすめ

こんにちは。WESTWOOD ANTIQUESです。

WESTWOOD ANTIQUESは緑が多いのどかな小田急沿線「東北沢」が最寄り駅です。
「お店にアンティークは見に行きたいけど、周りに何か面白い所あるの?」と思っていらっしゃる方に周辺をご紹介したいと思います。



都内屈指のグルメタウン「代々木上原」まで歩いて10分ちょっと、古着、音楽、アート、演劇などのサブカルチャーの聖地「下北沢」までも歩いて10分ちょっと、北側に15分弱行けば、都会的な雰囲気と下町っぽい雰囲気が同居する「笹塚」、南側に10分弱行けば、東京大学駒場リサーチキャンパスがあり、インテリの雰囲気漂うエリア。と四方八方個性豊かなエリアに囲まれています。



WESTWOOD ANTIQUESの近く(井之頭通り沿い)には毛色の違うインテリアショップが2軒あり、ウインドウショッピングも楽しめます。

●「RePLAYCE」さん
リユースインテリアショップ。
ジャーナルスタンダードやイエナなどのショップで使用したインテリアや什器、テーブルウエアなどの出会えます。

●「アンティーク山本商店」さん
明治・大正・昭和の和家具のアンティークショップ。
隣接する工房で職人さんによってリペアされています。

食べるところも充実していますよ。
「東北沢」の駅を出ると多国籍の料理店が目立ち、インターナショナルな雰囲気があちこちから漂ってきます。

●「デリショップうちむら」さん
エジプト料理(ぐるなび評価3.45)

●「マハラジャビリヤニ」さん
パキスタン料理(ぐるなび評価3.35)

●「エンリケ・マルエコス」さん
モロッコ料理(ぐるなび評価3.44)

さらに代々木上原方面に6分ほど歩くと、「社食堂」という一般客も利用できる建築設計事務所併設の食堂があります。栄養バランスを考えた定食が人気!
●「社食堂」さん
定食・カフェ(ぐるなび評価3.36)

また「社食堂」さんからさらに代々木上原方面に3分ほど歩くと、日本最大のイスラム教寺院(モスク)、「東京ジャーミイ・ディヤーナト トルコ文化センター」があります。
その内装の美しさはアジア1だと言われています。
一般的にモスクに異教徒が入る事は許されませんが、ここは文化交流の為の場所でもあり、誰でも入ることが出来ます。
入館は無料かつ基本的に予約不要。(金曜日のみ14時から)。
土日祝は14:30より日本語ガイド付きの見学ツアーが開催されています。東京ジャーミイの隣の「トルコ文化センター」ではカフェやハラールマーケットもあるので楽しめる事間違いなしですよ。

いかがでしたか?
WESTWOOD ANTIQUESへのご来店と周辺散策で1日たっぷり楽しめそうでしょう?
ご来店、心よりお待ちしております。



2023年1月7日土曜日

アンティーク家具のお手入れ方法

こんにちは。
WESTWOOD ANTIQUESです。三連休初日いかがおすごしですか?

今日はアンティーク家具のお手入れについてお話ししようと思います。


アンティーク家具はデリケートで、定期的なメンテナンスが必要というイメージがあるかもしれませんが、
基本的に日々のお手入れは乾拭きだけで大丈夫です。

逆に頻繁に水拭きしたりすると、塗膜が傷ついたり、ワックスが落ちたりして、汚れやキズの原因になってしまいます。

ダイニングテーブルなどの水拭きしたいものは、硬く絞った布で水拭きしても構いません。
ソファやチェアなどの布製のものであれば、掃除機などでホコリを除去してもいいです。
とにかくアンティーク家具だからと言って、特別気を配る必要はありません。

ただ、特別なお手入れよりも気を付けていただきたいことがあります。それは・・・

➀エアコンの直撃を避ける事
➁直射日光を避ける事
➂過度な加湿を避ける事(加湿器の直撃などご注意ください)

➀と➁は木が乾燥して割れたり、変形したりしてしまいます。
➂は過度な湿気のある場所に放置しておくと、変形やカビなどの原因になってしまいます。これはアンティーク家具だけでなく木製家具全般に言えることですね。
私たちが快適だと感じる「暑すぎず、乾燥しすぎず、湿気も多すぎない」環境が、家具にも良い環境なのです。

いかがでしたか?アンティーク家具だからといって身構えずに、気軽に楽しんでみてください。

以前のブログに簡単なワックスかけの方法をご紹介しています。
現在はワックスの販売は行なっておりませんが、ご興味のある方はご参考になさっていください。
https://westwoodstaff.blogspot.com/2014/04/blog-post_15.html

もっと気になる破損・傷・汚れなどがある場合、当店でメンテナンスも承っております。
お気軽にお問い合わせください。