みなさま、こんにちは!
梅雨に入り、あいにくのお天気が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
通り雨のように急にお天気が崩れたりと、、
洗濯物が外に干せず、困った季節ですね。
外出が少なくなる季節は、お部屋を少し変えてみてはいかがですか?
お気に入りのものに囲まれての生活は、なんだかワクワクしますよ!!
さてっ!本日のご紹介は、先日から引き続きランプのご紹介です。
ドーム兄弟 Daum Freres
兄 オーギュスト Auguste Daum (1853-1909)
弟 アントナン Antonin Daum (1864-1930)
19世紀~20世紀のフランスのガラス工芸家です。
フランス、ロレーヌ地方のビッチの出身で普仏戦争終了後の1872年、ドーム家はプロイセンの占領を避けてナンシーへ移住しました。
兄弟の父、ジャン・ドーム(1825-1885)は出資したガラス工場の経営者となり
オーギュストは1878年頃から、アントナンは1887年から、 それぞれ父の仕事を手伝っています。
1889年のパリ万国博覧会に、ドーム工房はテーブルウェアなどを出品しました。
その後数々の博覧会へ出品し
さらに、1900年のパリ万国博覧会でも大賞を取り、
この年アントナンにもレジオン・ドヌール勲章が授与されました。
1901年にエコール・ド・ナンシー(ナンシー派)が結成されると、
アントナンは副会長に推されています。
1914年には第一次世界大戦の影響で操業を停止したが、1919年に再開しました。
初期の作品にはエナメル彩色による絵付けが多く、
1910年前後から色ガラスの粉をまぶしつける技法「ヴィトリフィカシオン」を多用し、
色彩が複雑に混ざり合う重厚な色調の作品が多く製造されました。
また工芸デザイナーのルイ・マジョレル(1859-1926)にデザインを依頼した
金具を装着したガラス作品もあります。
ドーム兄弟に特徴的な技法としては
※1アンテルカレール、※2ヴィトリフィカシオンなどがあります。
※1 アンテルカレール:ガラス素地に絵模様を描いて、
さらにガラスをかぶせる技術で模様に奥行きが出ます。
この技法はドーム兄弟が1899年に特許を取得しました。
※2 ヴィトリフィカシオン:粉末状にした色ガラスをまぶして再加熱し、素地になじませるもので、ガラスの肌に多くの色を発色させることができます。
№0332 天吊灯 アールデコ
№0328 天吊灯 アールデコ
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№ 0348 天吊灯 アールヌーボー
№0312 テーブルランプ アールヌーボー
№0286 ウォールランプ アールヌーボー
色のグラデーションや滑らかに膨らんだガラスの曲線が素晴らしいですね。
ドーム兄弟のランプのご紹介でした。
少しずつランプについてご紹介してきましたが、いかがでしょうか。
これはあの工芸家の作品かな?なんて考えながら見てみるのも楽しいですよ。
是非ご覧になってみてください!