2016年11月22日火曜日

オークならではの素朴な質感

街路樹が紅葉してきましたね。お店の近くの中野通りは銀杏の鮮やかな黄色に染まっています。
今年は寒暖の差が大きかったせいか、木々の冬支度が慌ただしく感じます。
色づき始めたと思った木は数日中で葉を散らしたりと、
木々が揃って色づく景色は見られないでいます。
公園などの木々は同じように紅葉しますが、
山の木々は多種多様でなかなか足並みが合わないのでしょう。
なんとか山一面が紅葉する景色を見て今年の秋を終えたいですね。

今回は置時計をご紹介します。
時計塔を切り取った様なデザインです。
導管の多いオーク材が家を模しているこのデザインに非常にマッチしています。
屋根の上部や、小窓などところどころに真鍮の金具が装飾されており、
木造だけの時計よりもワンポイントある引き締まったデザインとなっています。

時計はゼンマイ式でゼンマイを全回まで回すと4~5日の間、時を刻みます。
古い時計の中には、ゼンマイ式から電池式に取り換えられているものもありますが、
飾り時計として使用するのであれば、ゼンマイ式の方が趣がありますね。


オークの材質を引き立たせるためか、
金具装飾も文字盤も落ち着いたデザインとなっていますが、
この古めかしいデザインが、マホガニーなどの艶感がある
木材には出せない味わい深さを演出します。

正確に時間を刻むことが時計の役割ではありますが、
好きな時に時を刻める時計は、大切な時間を作るのにちょっとした演出をしてくれそうですね。

2016年11月21日月曜日

読書の秋にピッタリなアイテムです

みなさまこんにちは。

以前から秋にかこつけてブログで紹介しています「○○の秋」ですが、
今回は「読書の秋」にピッタリなアイテムをご紹介致します。

スライド式で幅を拡張できるマホガニーのブックスタンドです。
№8269 ブックスタンド
http://www.westwood-jp.com/furniture/8269.html


単純な構造ですが、本を並べるには非常に優れた機能ですね。
また、使わないときにはコンパクトに折りたたむことができます。
側面には装飾が施された金具が取り付けてあり、
木材と金具の色合いを合わせたデザインが、
落ち着いた雰囲気と全体を惹き立てる良いアクセントになっています。
数十年前の本を仕舞うためのアイテムなので、現代の雑誌などの大きな本は飾れませんが、
文庫本などはサイズ良く収まります。
写真のように色とりどりの本を並べたり、高さのあっていない不揃いな感じが雰囲気を出してくれます。
みなさまでしたらどんなジャンルの本や作家の本をこのブックスタンドに飾りますか。

2016年11月18日金曜日

アンティーク家具にちょうど良い湿度

みなさまこんにちは。
今週は気温も安定し、暖かな日が続いていますね。
週の始めにはスーパームーンとよばれる天体ショーがありました。
お月見文化のある日本には、ちょうど良い時期のイベントでしたが、
あいにく当日東京の天気は曇りで、お月見することはできませんでした。
その日の前後は雲も少なく月が見れたので、一番の満月とはいきませんでしたが、
透き通るような月光を放ち、いつもより大きく見え迫力を感じました。
狼男が満月を見て変身してしまう気持ちが頷ける、なんとも妖しく魅入られる様なお月さまでした。
さて今日は、この時期になると毎年のように案内している家具の乾燥対策についてです。
東京では、湿度が25%を下回ると乾燥注意報が出るそうで、
その様な時には木材の水分もなくなってしまい、木材の収縮やひび割れの原因にもなってしまいます。
アンティーク家具は、伝統の塗装法で仕上げているため水滴には弱くなっています。
これは、塗装面に水滴がつくと輪染みや、塗装が剥がれてしまう事があるからです。
しかし、乾燥は塗装ではなく、木材にダメージを与えてしまう原因ですので、
家具の表面には水滴は禁物で、家具の内部には乾燥が禁物となんとも手入れに手間がかかるアイテムなのです。
とは言え、人の体にとっても乾燥が風邪や病気の原因の一つとされていますし、
室内を人にとって良い環境に整えてくだされば問題ありません。
加湿の目安は40∼60度で、水滴になってしまう様な加湿器のご使用はお控えください。
現代では加湿器も高性能なものからアナログな物など様々ですので、
みなさまのご家庭に合った加湿法でお試しください。

アンティーク家具以外であっても、お持ちの家具を大切に使用するための湿度管理となりますので、
ぜひ、実践し長く愛着を持って使用していってください。

2016年11月12日土曜日

表情豊かな松モチーフのランプ

みなさまこんばんは。
東京はとても暖かい麗らかな陽気でした。
前回のブログには冬の到来を感じさせる内容を書かせていただきましたが、
まだまだ秋を堪能したい私にとっては気持ちの良い一日となりました。
体が寒さに慣れていないので、もうしばらくは秋を感じていたいものです。

さて今回は季節に合ったモチーフのアイテム、
サビノ作の松笠文テーブルランプをご紹介します。
№0335 サビノ松笠文天吊灯
http://www.westwood-jp.com/lights/0335.html
松と聞くとなんとなく東洋由来なイメージしてしまいますが、
イギリスやフランスでも馴染み深い樹木で、家具にも多く使用されています。
パイン材と言えばよく耳にする木材ですが、これらが松になります。
世界の様々な地方で愛されている松は、
その景観にも、マツタケのような味覚にも、はたまた家具の材料にもなる、
人々の暮らしに寄り添った樹木と言えます。
日本や中国の水墨画などでは、松はか細く直線的に描かれることが多いのに対して、
サビノの松の枝はしなやかな曲線を描いており、ここに西洋と東洋の感性の違いが表れていると感じます。
ガラスには大きな松ぼっくり3つ装飾され、立体的で存在感に溢れています。
松ぼっくりと葉のふたつの要素がバランスよく表現されたアイテムです。

半球状のガラスを合わせ、その内部には電球を取り付けるソケットがあります。
ガラスを受け止めるスタンドには幾何学的なデザインが施されており、
80年程前に作られた作品の中からも、現代にも通ずるモダンなデザイン性を感じ取れますね。

テーブルランプは数多のデザインが存在します。
シェードを上向き・下向きにしたデザインのものや、
曲線を用いたアシンメトリなもの、小ぶりで可愛らしいものと様々です。
その中でも、サイドボードなど大きく広々とした天板の上にも、
単体でバランスよく配置できるアイテムはなかなかありません。
家具の上などに何かアクセントをつけたいけれど、
見合うものが見つからないという方にオススメのアイテムです。

2016年11月8日火曜日

カギを華やかにするキータッセルです

みなさまこんばんは。
昨日の11/7は立冬でした。
立冬は暦の上では冬に入る日をさします。
東京では紅葉の見ごろももう少し先になりますが、
レジャーやイベントごとなどでは、冬を意識したものが増えてきます。
多くのレジャー施設では、イルミネーションが設置され、
早くも冬の風物詩を楽しめるようです。
屋内が恋しい季節ではありますが、
寒さに負けず冬を楽しんでいきたいですね。
№8277 キータッセル
http://www.westwood-jp.com/furniture/8277.html

さて今回は、カギに飾り付けるキータッセルをご紹介致します。
アンティーク家具の中には、持ち手の付いていない引き戸や引き出しが多くあります。
そう言ったものは、カギを回しながら開ける必要があります。
ですが、そのカギも大きいものから小さいものとサイズは様々です。
小さいものだと失くしてしまうこともありますが、タッセルを付けることで、
見栄えも良くなりますし、失くしてしまうリスクも減ります。

値段も手ごろなので、アンティーク好きの方へのプレゼントとしてオススメです。
家具のワンポイントにもなりますね。
WESTWOODではスタンダードでどの様なデザインにも取り入れやすい
タッセルを複数色取り揃えています。

中には家具の付属として大きく華やかで立派なものもあります。
これらは付属品ですので、単体での販売はありませんが少しだけご紹介します。
当店へお越しの際には、このタッセルにも注目してみてください。

持ち手の付いていない家具に持ち手金具を取り付けることも可能です。
扉にボールキャッチやマグネットを取付け、使い勝手を追及されるお客様もいらっしゃいます。
WESTWOODではこの様な改造も承っています。ご希望の方はお気軽にお問合せください。

アンティーク家具の使用にルールはありません。
使いやすく改造することで、愛着を持って長く使える事が一番であると考えています。
キータッセルも金具の取付けも、アンティーク家具を楽しむための
ひとつの選択肢としてお考えいただければ、
アンティークがもっともっと楽しく、もっともっと大好きになることでしょう。