よりいっそう交通ルールとマナーを守っていきましょう。
では、今回もルネ・ラリックアイテムで1灯式のシャンデリアを紹介します。
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№0392 ルネ・ラリック 天吊灯 “LIERRE” http://www.westwood-jp.com/lights/0392.html |
アールヌーボー・アールデコ両時代に渡って活躍した工芸家。
前半生は宝飾デザイナーとして活躍し、その後ガラス工芸の道に専念しました。
このアイテムを初めて見たときに感じた感想は、
"花柄の洋服を着こなすエレガントな女性”でした。
まったくもって個人的な感想になってしまいますが、
そう思ってしまうくらいに、美しく飾りけなく、私の美意識が揺さぶられました。
このシャンデリアの一番の特徴は何と言っても、この“LIERRE”(リエール)でしょうか。
リエールとはフランス語でアイビーを意味します。
このリエールは決して複雑なものではなく、単調でシンメトリーに施されています。
被せガラスのような写実的な表現でも、繊細な表現といったわけでもありません。
ですが、この何気ない装飾が全体の雰囲気を決定づけ、心をつかんで離しません。
その理論に照らし合わせ美の判断をしていくわけですが、
やはり、言葉では表現しえないことはありますね。
今まで多くのブログを書いてきましたが、このアイテムほどみなさまに伝えたいのに
言葉が見つからないものはありませんでした。
この気持ちをみなさまと共有できるのは、実物を見ていただけた方だけかもしれません。
今までは、巨匠ラリック独自の色、宝飾で培った表現法を、
ただただ素晴らしいものとして認識してきました。
もちろんその感性も正しいと感じています。
ですが、このアイテムを見て、頭で考えるのではなく、
心で感じる感性を思い出させてくれました。
みなさまとこのアイテムを眺めるときには、
セールストークではなく素直な気持ちで話し合いたいと思っています。