2018年5月29日火曜日

素材から選んでみようシリーズ⑧ ~ビーチ材~

こんにちは。

そろそろ梅雨入りが始まるような蒸し暑さです。
こんなムシムシする日は気分転換にお散歩がてら、アンティーク家具やランプを見に
お店へいらして下さいね!

この「素材から選んでみようシリーズ」も第8弾、今日は<ビーチ材>です。

ビーチ材の日本名はブナの木。
ヨーロッパや北アメリカをはじめとする世界中に生育しています。
ヨーロッパでは「森の女王」と呼ばれています。

薄いピンクベージュのような優しい色合いや細かい斑点が特徴的です。
木目は細かく硬く滑らかで、塗装をかけるとまるでローズウッドのような雰囲気。
それを意識してなのかどうか?アンティークのビーチ材は濃い色合いのものも多いように見受けられます。

乾燥によって狂いが出やすい欠点はあるものの、粘り気が強いので曲木や加工が
容易で綺麗な木肌です。家具だけでなく床、内装にも使用されています。

北欧家具の椅子作りの巨匠と呼ばれる木工職人、ハンス・ウェグナー氏のデザインした
「Yチェア」は日本でも人気ですね。

ということで当店商品からも勿論、チェアを3点ご紹介させて頂きましょう。


まずは1950年のベントウッドチェアです。

No. 4208 ベントウッドチェア


焦げ茶色の鈍く光る感じがカッコイイでしょう?




サイドプレスと呼ばれる補強材が使われていて、とてもしっかりとしたタイプです。
大量入荷しましたが現在の在庫は16脚です。
一般家庭でもカフェなどお店でも同型でまとまった数のベントウッドチェアをお探しなら必見ですよ。



そして同じビーチ材でも、こんな明るめのカラーでキャプテンチェアはいかがでしょう。

No.4384 キャプテンチェア

半円形の背と肘掛けが共にスピンドルで支えられている1860年代のチェアです。
在庫は3脚ありますので、お探しの方はお急ぎ下さい。



さらにさらにこのウインザーチェア&ウインザーアームチェアもオススメ商品!


No.4485 ウインザーアームチェア
No.4486 ウインザーチェア


No.4485 ウインザーアームチェア / No.4486 ウインザーチェア

ホイールバックで背のポールが扇のように広がっているタイプのウインザーチェアです。
特にアームありの大きいサイズは写真で見るよりもバックの高さがあるので
包み込まれる感じと迫力がある感じとで素晴らしいんです。


他にも店内だけでなく、店頭にも様々なチェアが並んでいます。
倉庫に眠っている商品もたくさん御座います。

通りがかりで理想のチェアに出会うとその場で購入&お持ち帰りされる方も多いので、
例えば当店のホームページをご覧になり、少しでも気になるチェアがありましたなら
お早めにどうぞお問い合わせ下さい。
お待ちしております。

by K



2018年5月25日金曜日

アンティーク磁器でティータイム

繊細優美な装飾が施されたティーカップを片手に持ち、そっと口元へと運ぶティータイム。
ちょっと帰りがけに買ってきたティーバックで入れたとしても、器が素敵なだけで不思議とティータイムがグッと華やぎます。

今回はウエストウッドにあるティーカップそしてデミタスカップをご紹介します。


№8111 パラゴンティーセット

まず一つ目は、このパラゴンティーセット。
イギリスには以前王室御用達を賜った独立のメーカーが多数存在しました。
ウエッジウッド、ロイヤルドルトン、ロイヤルアルバート、ロイヤルクラウンダービー、ミントン…。

陶磁器を取り巻く環境は厳しく、今ではお互い合併と吸収を繰り返して一つのグループ会社にまとまってしまいました。

パラゴンもその一つです。

王室御用達を賜ったパラゴンは1980年代にロイヤルドルトンに吸収され、さらにそのロイヤルドルトンはウエッジウッドグループに吸収されてしまいます。

今では高級な磁器を扱うデパートでもお目にかかれない、貴重なアンティーク磁器です。

優美な淡いピンク色の外地。ボーンチャイナ独特の乳白色の内側の地には、ガーランドのように花々が描かれています。金彩がさらにティーカップ全体を引き立て、サロンの女性が使っているような気品を感じさせます。



深さもあり、口元もあまり広がっていないことから、紅茶だけでなく、コーヒーを飲む時にもお使いいただけます。















小さく可憐なデミタスカップの取り扱いもございます。
横幅が10cm程で、本当に可愛らしいんです。

これらは全てフランスのリモージュ製。
リモージュはウエッジウッドやロイヤルドルトンと違って、ブランドの名前ではありません。フランスのリモージュ地方で作られた磁器の総称になります。もちろん一部の有名な窯の作品には窯の名前が入っていることもあります。

№9740 カップ&ソーサー
№9741 カップ&ソーサー


№9739 カップ&ソーサー


これら3つのデミタスには、全て薔薇のモチーフが描かれています。金彩も華やかで見ているだけでもうっとりしてしまいそうです。

アンティーク磁器で優雅なティータイムをどうぞ。

by A




2018年5月22日火曜日

素材から選んでみようシリーズ⑦ ~パイン材~

こんにちは。

昼間は夏の日差しが眩しいくらいの今日この頃ですね。
意外と今くらいの季節が1年中で1番紫外線が強いらしいです。
「うっかり日焼け」には充分にご注意を‼
シミやシワが怖いだけでなく、何気に老け顔になりやすく、癌の原因にもなりますから。

木材の塗料とは違い、我々の皮膚は簡単に研磨してこすり落とせませんしね(笑)
老若男女問わず?!日焼け止めのローションやクリームでしっかりと対策をして下さい。


さてインスタグラムでも告知しましたように、
本日「素材から選んでみようシリーズ」第7弾は<パイン材>です。

パイン材の日本名は「松」の木。
赤松、紅松、黒松、etc. 世界中で50種類以上あると言われるほど多種あります。
生息地域により木の性質や木目の入り方も違っているんですね。

因みにアンティークのパイン材は主にヨーロッパの「赤松」が多いようです。
素朴な味わいで節(ふし)の表情が特徴的。
庶民的な建具やダイニングテーブル、チェストなどに使われています。

柔らかく温かみのある半面、害虫に弱いため虫食いが多いのが難点。
ですからパイン材のアンティーク家具をコンディションの良い状態で見つけることは
困難とされています。
だからこその貴重さ、稀少価値があると言えるでしょう。

当店商品からはシンプルなダイニングテーブルをご紹介いたします。

No.9639 オールドパイン ダイニングテーブル





これは白くペイントされたパイン材を敢えて意図的にサンディング、いわゆる研磨して
素地を出している状態なんです。。
導管に残ったペンキやパテ、補強のためのⅬ字金具も良い雰囲気を出しています。





テーパードレッグ(先細りの脚)もスマート。
どんなお部屋の雰囲気にもマッチします。









どこか懐かしいカントリー風のイメージ、ナチュラルでかわいい家具なら
パイン材で探してみませんか?


by K

2018年5月18日金曜日

利便性が強みのティルトトップテーブル

ティルトトップテーブルとは一体どのようなテーブルを指すのでしょう。
ティルト/トップ/テーブルというように3つに分解して、それぞれを英語にしてみると、
その答えが見えてきます。

tilt/top/table:
tilt(ティルト)とは英語で”傾ける”という意味です。そしてtop(トップ)は天板を指しますので、ティルトトップテーブルとは「天板を(垂直に)傾けることができるテーブル」ということになります。

№4472 マーケットリーティルトトップテーブル

























何といってもティルトトップテーブルの良い点は、使わない時にしまっておけることです。
普通のダイニングテーブルは一つの場所に固定で、融通が利かないのが欠点ですが、
このテーブルであれば、空間を広く使いたいと思った時に、天板を傾けて端に寄せておくことができます。

№9679 ティルトトップテーブル



ちなみに上2つのティルトトップテーブルは、
美しい杢目をもつ木材を薄くスライスしシンメトリーに展開する技法、クォータリング(四分法)が用いられています。
そのため、天板を倒して隅に寄せておく場合でも、
普通の片付けられた家具と違い、天板を正面にしておけば大変華になります。


大きな天板を持つものだけでなく、
小さな天板の使い勝手が良いティルトトップテーブルも存在します。


№4498 ジョージアンティルトトップテーブル






















天板は40cmx50cmくらいで、傾けられる分、ワインテーブルより使い勝手が良いとも言えます。

アンティークは見た目の美しさばかりに注目してしまいがちですが、
ティルトトップテーブルは利便性も備えていますので、
現代でも重宝することでしょう。

by A

2018年5月15日火曜日

素材から選んでみようシリーズ⑥ ~エルム材~

みなさまこんばんは。

まだまだゆっくりと五月晴れの清々しい日々を堪能したいところなのですが、
晴れると日差しは夏日のようで、雨が降ると台風のような大荒れ・・・
あちこちの花壇に咲き乱れたツツジの花が終わり、
今は小振りのサツキの花が目を楽しませ、心を和ませてくれますね。

では今回の「素材から選んでみようシリーズ」第6弾は<エルム材>です。

日本名ではニレ(楡)の木のこと。北海道大学構内のニレ並木などが有名ですね。
個人的には楡と聞くとエッセイのドクトルマンボウシリーズでおなじみの
作家・北杜夫の「楡家の人びと」という作品名が思い浮かびます。

ヨーロッパでは特に楡は良縁の象徴とされており、風景画の題材にもよく使われ、
公園や庭園樹、街路樹として人々に親しまれています。

優しい黄褐色で頑丈で粘りがあるので曲木に適しています。
ですから主に椅子の材料として重宝され、堂々とした風格があるイギリスの伝統的なウインザーチェアなどが有名です。

カントリー家具としてのイメージも強く、庶民の家具用としてキッチンや実用的な家具用でも人気があります。
そう、例えば馬車の車輪などにも使われているんですよね。

現在では伐採が禁止されており、入手困難で稀少価値が高い材木になっています。


さて当店商品からは定番とも言えるチャーチチェアがございます。
No.3715 チャーチチェ

 

なんと1900年代のエルムのチャーチチェア!
その名の通り、教会で使われていることが多いので
背面には聖書を入れるポケットのようなスペースがあります。
頑丈でしっかりした作りです。



そしてこれも定番人気、ベントウッドのハイスツールもありますよ。
No.4227 ベントウッドハイスツール

 





粘りがあって曲木に適しているエルムだからこその曲線美でしょう♪
サイドテーブルやプラントスタンドとしてもお使いいただけます。







たくさん仕入れましたが、現在の在庫は3脚!
探していた方はお急ぎください。



他にもベントウッドチェアやウインザーチェアなど多数取り揃えておりますので。
どうぞご来店を心よりお待ちしております。

by K



2018年5月11日金曜日

素材から選んでみようシリーズ⑤ ~サテンウッド材~

みなさまこんにちは。

GWもあっという間に過ぎ去ってしまい、あぁ次は夏休みか・・・などと
やる気がイマイチでまったりとしてはいませんでしょうか?

モチベーションアップのために、ささやかな自分へのご褒美として
ちょっと値段が高いスイーツとかビールやワインとかを買ってみるのも良し。
ジムに行ったりランニングやヨガで汗を流したりも良し♪
そしてアンティークの家具や雑貨たちに逢いに来てみるなどはなお良し(笑)

五月病にかかったりしないよう工夫して、気を引き締めてまいりましょう!!


さあ「素材から選んでみようシリーズ」第5弾は<サテンウッド材>です。

スリランカやインドなどが原産で「アヤン」とも呼ばれる木材です。
まるでサテン布のような光沢があって美しい木目と質感が特徴ですね。
高級木材として主に貴族や富裕層が使う高級家具用に使われていました。
特にキャビネットやウォッシュスタンド、内装材として重宝されたようです。

イギリスではデザインの黄金時代と呼ばれた「ネオクラシック」の流行時に
人気を博しました。
いわゆる『ジョージアン様式』と言われるタイプで、
フランスのマリーアントワネット王妃が愛した華奢でシンプルなスタイルなのです。


当店商品からはこのミラーバックサイドボードをご紹介してみましょう。
No.9887 ミラーバックサイドボード

凛とした佇まいの優雅な姿に思わず惚れ惚れしてしまうでしょう?


 

明るい色味でとてもエレガントなフレンチ・ミラーバックキャビネットですよね。
浅い引き出しが3箇所と中央に鍵の付いたキャビネットで収納力もバツグン!











アカンサスや花やリボンなどが天頂部から脚先まで実に精巧な彫刻が細部まで施され見事なものです。
これこそまさに職人芸の極みと言えるかもしれません。。。






それと合わせて、こんなレザートップ サロンテーブルはいかがでしょうか。
No.9394 レザートップサロンテーブル

サテンウッドの滑らかな杢目と繊細な彫刻が美しいオーバルシェイプのサロンテーブル。





4本の支柱は先細りに細かなツイストカービングが施され、天板を支える根元と幕板に
アカンサスが彫られています。
ティーテーブルとして、少人数のダイニングテーブルやデスクとして等々・・・
使い勝手が良いので幅広く活躍してくれますよ。

自分だけのスペシャルな一品に出逢えることをお約束いたします。
スタッフ一同ご来店を心よりお待ちしております。

by K






2018年5月4日金曜日

素材から選んでみようシリーズ④ ~ローズウッド材~

こんにちは。

昼間は夏日が続くGWいかがお過ごしでしょうか?
都内散策がてらアンティークショップめぐりをされている方、
東北沢にもぜひぜひ足をお運びください。

今回の「素材から選んでみようシリーズ」第4弾は<ローズウッド材>です。

18世紀後半にマホガニー材が高騰したため、その代替えの素材として
使用されるようになった木材です。
ナポレオンの時代の戦争でイギリスがポルトガルと友好関係にあったことから、
そのポルトガルの植民地であったブラジルに多く生育していたローズウッドを
輸入した事がきっかけになっていると言われています。

頑丈で害虫に強いのですが、天然樹脂が多いため繊細な彫刻には向いていません。
シンプルで表面がすべすべと滑らかに照り光る雰囲気が楽しめます。

特に北欧では人気の素材で、1940~1960年代にデザインされた
いわゆる「ミッドセンチュリー家具」の木材として世界に広まりました。

日本ではインダストリアルデザイナーの第一人者・柳宗理のバタフライスツールなどが
有名ですよね。

現在ではワシントン条約で絶滅危惧種に指定されているため、非常に入手困難になりました。これからは価格も高騰していくことが確実とされる貴重な素材です。


当店商品でまずはこのバタフライコーヒーテーブルをご紹介しましょう!

No.4440 バタフライコーヒーテーブル

ツートンの杢目を大胆に使用、2つの引き出し付きで左右対称に仕上げられました。
引き出しの金具は獅子をモチーフにしており素敵なアクセントになっていますね。



脚やストレッチャーには綺麗なオルモル装飾が施されています。




それから1900年代のローズウッドインレイスツールなどはどうでしょう。。。

No.3895 インレイスツール
























繊細なインレイ(象嵌細工)が施されており、クラシカルはもちろんモダン系にも
ピッタリでしょう。
座面を開けるとちょっとした収納スペースもあるので使い勝手バツグンです。
足元のキャスターの取り外しも可能ですよ。



実用性と美観を伴った気品あふれる逸品に出逢う楽しさを味わってみませんか?

ご来店を心よりお待ちしております。

by K