2019年9月28日土曜日

ひと癖ある魅力のウォールランプ

残暑も終わりようやく秋めいた日差しになってきました。
夏の疲れを癒して少しずつこれからの冬の寒さに備えましょう。
昨今の短い秋だからこそ有効に楽しみたいですね。

そこで今回は芸術の秋にふさわしい、ひと癖あるからこそ魅力あふれる個性的なウォールランプをご紹介してみます!


まず1つめは1910年代のアールヌーボーのランプ。
ご覧の通り、植物と鳥の絶妙なコラボレーション!


№9733 ウォールランプ
 


ダークブラウンのリアルな木の枝と大きめの楓のような葉、そこにデザインされた鳥が
シェードをくちばしでぶら下げているという・・・何ともインパクト抜群です。




鮮やかなオレンジ色のガラスシェードがまた綺麗でとても可愛らしいですよね。



そして2つめは1900年代のミューラーのランプ。
黒いコンソールのようなアイアンに蔦の葉が絡まり、シェードがぶら下がっています。

№0417 ウォールランプ
 


シェードは「異色熔かし込み技法」により、パープル、ピンク、乳白色が美しく
グラデーションされています。
まるでひと房の果物か花が首(こうべ)を垂れているような?素敵なランプですね。

 

しかもシェード側部には陰刻のサイン入りです。



さらに3つめは1910年代のアールヌーボーの2灯式ランプ。
苺モチーフのブロンズ金具がとてもおしゃれで、繊細な作りになっています。

№0331 ウォールランプ
 


乳白色の美しさが際立つ『オパルセントガラス』のシェードが何とも魅力的。
まるで白い苺の花がパッと開花したよう・・・気品あふれる存在感です。


 


ガラス原料の硅素に動物の骨灰(リン酸塩)や亜ヒ酸、蛍石などを混ぜて溶解し、急冷してさらに再加熱すると、青白い艶を抑えた乳濁したようなガラスが出来上がります。
この技法を利用したガラスが『オパルセントガラス』です。。。

同じアンティークのランプでも、ひと癖ある魅力的なウォールランプをお探しの方は
是非ともここウエストウッドまでお越しくださいませ。

スタッフ一同ご来店お待ちしております。

by K

2019年9月17日火曜日

個性あるレザートップ

アンティークのテーブル、特にデスクの中にはよく天板にレザーが貼られているものがあります。木製の家具にレザーを用いると単調にならずメリハリが生まれるという利点もありますが、それ以上に当時実用的な目的がありました。

№4417 レザートップペディスタルデスク

 当時の筆記用具は現在と異なり万年筆や羽ペンが主流でした。木材よりもレザーの方が抵抗が少なくペンの滑りも良いため、レザーの天板は重宝されました。

レザートップのアンティークデスクは今でも流通していますが、ものを書いたり事務仕事をしたりと天板は一番酷使するパーツですので、きれいな状態で残っているレザーは貴重と言えます。

天板に使用されるレザーには色と金彩でそれぞれ個性があります。では色ごとにレザーを取り上げてみましょう。



【レッド】

№4417 レザートップペディスタルデスク

まずこちらはしっとり艶やかなレッドのレザー。縁には植物モチーフの金彩が施されています。四隅にはポイントとして可愛らしいお花がありますね。


こちらはもう少しダークトーンのレッド。金彩は2ヶ所。外側は唐草文様でしょうか。細かな装飾を詰め込み非常に華やかです。そしてその1つ内側の四隅にも重ねて百合の紋章のような金彩があります。


こちらは先に紹介した2つのものより、カラーリングがビビッド。金彩ではなくエンボス加工のみでシンプルに仕上げてあります。



【グリーン】
お次はグリーン。天板に使用されるレザーのカラーですが、レッドとグリーンが最も多く見受けられます。



レッドと比較すると落ち着きがあり、紳士的な印象になりますね。




こちらの金彩は枠組みがしっかりしたタイプ。そして四隅には大きさの異なる金彩がそれぞれ3ヶ所配置されています。



金彩が二重加工のものもあります。



【イエロー】
こちらはワインテーブルのお写真。デスクの他にワインテーブルもよく天板にレザー加工が施される家具。イエローのレザーの縁と中央に金彩があるものです。



このようにレザートップの家具を見てゆくと、レザーが貼ってあるだけで高級感が生まれるような気がします。手触りも滑らかな上質なレザーを店頭にてぜひチェックしてみてください。

by A

2019年9月12日木曜日

おすすめジュエリー&ディスプレイキャビネット

台風一過でバタバタしたのもつかの間、ゲリラ雷雨にも襲われました。
長く停電している地域の方々の不快や不便が早く解消することを祈るばかりです。
残暑が終わるのも秋の気配がやってくるのも、まだ先のようですね。
みなさまいかがお過ごしでしょうか。

昨今はやたらと「断捨離」がブームとなっている影響からか?家の中もモノをなるべく外に出さずに隠してしまいこむライフスタイルが好まれているようです。
しかし、キレイで何もないまったく無味乾燥な生活には潤いが感じられないという方も多いはず。「敢えて見せる」収納が出来れば言う事なしでしょう。

所謂ときめくかどうかで厳選された大切なコレクションだからこそ、美しく飾って魅せるという収納をしてみませんか?

そこで是非ともおすすめしたいのがアンティーク・キャビネットなんです!
扉付きの箱型収納家具=キャビネット。ひとくちにキャビネットと言いましても実に様々なタイプがありますが、特にガラス扉の付いたディスプレイ用のタイプは装飾デザインが凝っていて、とてもおしゃれなものが多いんです。

今回は数あるアンティーク・キャビネット類の中から、ショーケース寄りのディスプレイに特化したモノをご紹介してみたいと思います。


まずこちら「ジュエリーキャビネット」です。

№4481 エドワーディアンインレイ ジュエリ-キャビネット


【エドワーディアン】とはイギリス国王エドワード7世の在位後(1901-1915年)のスタイルのことを言います。
【インレイ】=線象嵌の加工がさり気なく2種類も施されており美しいですねー。


 

ご覧の通り、天板は上にあげて開けるタイプ。
まさにイギリスが富と力にあふれていた、古き良き時代に作られた豪華なジュエリーボックスという感じですよね。


 

下は観音開きにガラス扉を開けるタイプ。
布張りがダークグリーンなのはエドワード国王が緑色を好んでいたことにも起因するの
かも?しれません。。。


そしてこちら「ディスプレイキャビネット」です。

№4391 ディスプレイ キャビネット
すらりとした細身で華奢な脚長デザイン。
頭頂部とストレッチャーの花をモチーフにした透かし彫り(ピアスドフレットワーク)が素晴らしい!そしてドア木枠や引出しなどには地彫り(ブラインドフレットワーク)が緻密に施されているのでても高級感があります。


 









因みにガラスもすべてオリジナルのままということで価値もよりいっそう高まります。。。
お店などに置いていただくと上質な雰囲気を醸し出してくれることでしょう。








さらにこちら「凹面キャビネット」です。


№3847 凹面キャビネット
ご覧の通り、フロントが半円を描くように凹んでいる大変めずらしいデザインです。




背面の型押しのレザーも渋い色味で重厚感を感じさせます。。。
3枚の棚板はガラスで奥行きがあってたっぷりと収納が出来ますし、見栄えもしますね。




細い脚にはキャスター付き、細部はもちろん全体の状態も抜群です!



以上、ご紹介した3つのキャビネットはいずれもマホガニー材になります。
同じようでいてそれぞれ色味が違うのを見比べてみても楽しめますよ。

ときめくキャビネットを探しにいらっしゃいませんか?
スタッフ一同ご来店お待ちしております。

by K

2019年9月3日火曜日

シリンダートップデスクとは

シリンダートップデスクとは、円筒状のカバーが付いているデスクのこと。

一見ビューローに似ていますが、ビューローは蓋そのものが天板になります。シリンダートップはあくまでカバーですので、中の物を保護するためのもの。またカバーの上にちょっとした棚スペースがあるのもビューローとの違いです。



以前ご紹介したロールトップデスクとはカバーが付いているデスクという意味合いで同じ分類です。ただしロールトップデスクはカバーが平滑である分、よりすっきりとした印象を与えるかもしれません。




蓋を開けると数か所の仕切りと小さな引き出しがお目見え。細かいものを整理するのに便
利な収納スペースです。





こちらのシリンダートップデスクは幅150cmもあるかなり大きいもの。お先にお見せした小ぶりなシリンダートップデスクとは対照的に威風堂々とした風格。

№3388 シリンダートップデスク

 大きい分、カバーを開ける際の取っ手が左右に1つずつあります。またマホガニー材の美しい杢目とヴィクトリアンの時代から経年で得た古艶が最大限活かされています。

№3388 シリンダートップデスク

 こちらも小さなシリンダートップデスクと同様に仕切りと引出しがありますが、数がかなりある分オフィスや書斎で活躍します。加えて両袖の引き出し1段1段、そしてカバー部分のそれぞれで施錠できます。仮に天板の上で大事な書類の作業をしていて急に出かけなくてはならなくなってしまった場合でも、そのまま蓋を閉じて鍵をかければ良いのでいちいち書類を片付ける必要がありません。通常のデスクと違った使い方ができるのも魅力の1つです。

№3388 シリンダートップデスク

天板は区画ごとにレザーが貼られていますが、中央部と左手前の天板は作業がしやすいように立ち上がり機能があります。

№3388 シリンダートップデスク

カバー上部の棚のスペースにはものが落ちないようギャラリーがついています。質の高い家具ほど細かなところまで職人の気遣いが感じられます。

№3388 シリンダートップデスク

こちらの大きいシリンダートップデスクは両袖と上部で分解ができますので、搬入もそこまで難しくはありません。100年以上の時を主人に大切に使用されてきたこちらのデスク。次の主人になるのはあなたかもしれません。

by A