2022年8月16日火曜日

今更ですが・・・そもそもアンティークとは?

アンティーク(Antique)とは、フランス語で「骨董品」や「古美術」を意味します。


定義として、よく「製造から100年経ったもの」と言われたりしますが、
これはあくまで
19世紀末にアメリカのマッキンリー大統領が、輸出入に関する法改正の中での決め事が、そう言われるきっかけとなっただけで、ヨーロッパでは、実はアンティークに対するはっきりとした定義はありません

当店で取り扱っているアンティーク家具も、作られてから100年経っていないものもありますが、アンティークの本場・イギリスでは「Antique」として紹介されています。

「デザインの歴史を継承していること」「第二次世界大戦以前の大量生産で作られていないもの」が、アンティークであることの重要ポイントと言えます。

1920年から30年代、オーダーした人の好みや要望に合わせて、セミオーダーの家具が色々な時代の様式を組み合わせて作られました。
それでも歴史を継承しているデザインを組み合わせて造られているので、イギリスでは「アンティーク家具」と呼ばれます。
オーダーした人の好みでアレンジされたデザインは、ふたつと同じものがないのでとても魅力的ですね。
当店でもこの年代の物もたくさん取り揃えておりますので、是非ご覧になってください。


ちなみに
1950~70年代に造られた家具を「ヴィンテージ」と呼びます。
同じイギリスで作られた家具でも、それまでのデザインとは全く異なり、シンプルでスッキリとしたデザインになりました。

その理由は第二次世界大戦での物資不足で、それまで家具に使われていたオークやマホガニー、ウォールナットなどの木材が手に入らなくなったからです。
戦後の復興期には大量生産できる構造がカンタンな北欧デザインの家具に変化していきました。


アンティークと一言にいっても年代・時代背景によって色々なものがあります。
次の機会にそれらをご紹介できればと思います。

2022年8月7日日曜日

キドニーデスク、テーブルとは

キドニーとは腎臓のことでそのような形をしているデスクをキドニーデスクといいます。
イギリスの20世紀初頭のエドワーディアン朝時代に流行した形状で、18世紀末ネオクラシック気に活躍していたデザイナー、トーマスシェラトンが好んでいたデザインのためシェラトンリバイバルとも呼ばれています。

このそら豆状のフォルムのデスクやテーブルはへこんでいるほうが椅子を置く側で囲まれるような形になっています。

それでは当店で扱っているキドニー型の家具をいくつかご紹介いたします

まずは先日入荷したばかりのキドニーデスクです。



ウォールナットの杢目が非常にきれいに出ている天板が特徴的です
このデスクはフリースタンディングと言って、裏面まで装飾が施されているため部屋の中央において使うことができます。


続いても先日入荷したばかりのキドニーテーブルです



こちらはレザートップのテーブルで足の彫刻が魅力的で薄く細いフォルムでありながらも非常に存在感があります。

最後にエドワーディアンキドニーテーブルです。
天板が上下2枚ありそのどちらにもほら貝のインレイが施されています。天板の淵が波状であったり猫足に似た細い足が可愛らしいです。

現代の機械にデータを打ち込んで作るような方法ではこれらの家具のカーブをいちから製作するのは難しく、これらは手作業で作らないといけません。デスクは引出しまでカーブがついていたりと当時の職人たちの技術の高さが表れています。